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コラム

塗装品質は“見えない工程”で決まる─リン酸亜鉛皮膜処理の重要性とは?

今回は、塗装の仕上がりや耐久性を左右する“縁の下の力持ち”──「前処理工程」についてご紹介します。
実はこの工程、塗装の中でも特に重要でありながら、あまり知られていません。
しかも、中部エリアでこの処理に対応できる企業はごくわずか。
大野塗装工業が得意とする「リン酸亜鉛皮膜処理」は、まさに塗装品質を支える技術のひとつです。

なぜ前処理が必要なのか?

製品の塗装において、最も重要な工程はどこだと思いますか?
多くの方が「塗る工程」や「色選び」と答えるかもしれません。
しかし、実はその前段階──「前処理」が塗装品質の成否を大きく左右します。

 

塗装とは、単に色を塗る作業ではありません。
製品の外観を美しく仕上げるだけでなく、耐久性・防錆性・機能性を高めるための“保護膜”を形成する工程です。
しかし、その塗膜がしっかりと機能するためには、塗料が素材にきちんと密着していることが欠かせません。

 

ここで重要になるのが「前処理」です。
この工程が不十分だと、次のようなトラブルが発生しやすくなります。

 

・塗膜の剥がれ

・錆の発生

・塗装ムラ

・耐久性の低下

 

 つまり、塗装の“見た目”や“性能”は、前処理によって大きく左右されるのです。

 

■ リン酸亜鉛皮膜処理された金属板とその表面のSEM画像

 

 

リン酸亜鉛皮膜処理とは?

数ある前処理の中でも、金属塗装において特に高い効果を発揮するのが「リン酸亜鉛皮膜処理」です。
これは、金属表面にリン酸亜鉛の微細な結晶皮膜を形成する化学処理で、塗料の密着性と防錆性を大幅に向上させます。

 

リン酸亜鉛皮膜処理は、金属をリン酸塩溶液と反応させることで、表面に不溶性のリン酸亜鉛皮膜を生成します。
この皮膜は多孔質で、塗料が入り込みやすくなるため密着性が高まります。
さらに、皮膜自体が防錆性を持つため、塗装後の耐久性も向上します。

 

 

 

リン酸亜鉛皮膜処理の主な効果

密着性の向上

塗料がしっかり食いつき、剥がれにくくなります。塗装後の品質を安定させるうえで欠かせない要素です。

 

防錆性の強化

金属表面を保護し、腐食の発生を防ぎます。長期的な耐久性を確保するために重要な工程です。

 

塗膜の均一化

塗料が均等に広がることで、ムラのない美しい仕上がりを実現します。外観品質の安定化にもつながります。

 

耐久性の向上

屋外や過酷な環境下でも劣化しにくい、高い耐久性を備えた塗膜を形成します。

 

✓ この処理は、自動車部品、建材、屋外機器など、過酷な環境下で使用される製品に広く採用されています。

 

 

大野塗装工業のこだわり

大野塗装工業では、リン酸亜鉛皮膜処理を含む前処理工程を徹底管理しています。

 

◆ 処理液の濃度・温度・pH・時間を厳密にコントロール

◆ 処理後の水洗・乾燥も丁寧に実施

◆ 環境負荷に配慮し、スラッジや廃液の管理も万全

◆ 製品サイズ・形状・用途に応じた柔軟な対応が可能

 

中部エリアでも、この処理を自社で行える企業は限られており、当社の技術力が選ばれる理由のひとつとなっています。

 

 

 

まとめ:塗装品質は“下地”で決まる

塗装の美しさや耐久性は、実は“見えない工程”である前処理によって支えられています。
リン酸亜鉛皮膜処理は、その中でも特に重要な技術。
大野塗装工業では、この工程にこだわり抜くことで、お客様の製品価値を最大限に引き出しています

塗装に関するご相談、試作のご依頼、技術的なご質問があれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

 

 

 

「彩りのセカイを、ミライへ。」
──私たちは、塗装の力で製品に命を吹き込んでいます。

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