みなさん、こんにちは。大野塗装工業です。
前回のブログでは、リン酸亜鉛皮膜処理とリン酸鉄処理の違いについてご紹介しました。
今回はその続編として、仕様書や見積書における「曖昧な表現」による誤解について詳しく解説します。
よくある誤解
お客様からのご相談で特に多いのが、次のようなケースです。
「仕様書にリン酸処理と書いてあったので、リン酸亜鉛だと思っていた」
「化成処理と書いてあったので、亜鉛系だと思い込んでいた」
しかし、これらの表現は非常に幅が広く、必ずしもリン酸亜鉛皮膜処理を指しているとは限りません。
勘違いしやすい表記・言葉の例
◆ リン酸処理・リン酸塩処理
亜鉛系か鉄系かが明記されていない総称です。
◆ リン酸塩風処理
見た目だけを似せた処理で、防錆・密着性能は得られません。
◆ 化学処理・化成処理・パーカー処理
表面処理全般の総称や商標であり、亜鉛・鉄・黒染めなど、多様な処理が含まれます。
◆ 防錆皮膜処理・下地皮膜処理
具体的な処理方法が特定されていない表現です。
なぜ明記が重要なのか?
前処理は、最終品質を左右する重要な工程です。
特に、以下のような製品では、処理の違いが大きなトラブルにつながる可能性があります。
・半導体工場設備: 発塵・剥離が致命的な問題につながる
・屋外設置製品: 長期的な耐久性が求められる
・自動車関連部品: 振動・寒暖差・薬品にさらされる
「リン酸処理」とだけ記載されている場合は、具体的にどのような処理を指しているのか、必ず内容を確認することが重要です。
トラブルを防ぐためのポイント
仕様書や見積書における誤解を防ぐために、以下のポイントを押さえておきましょう。
✓ 図面・仕様書には「リン酸亜鉛皮膜処理」と明記する
✓ 総称ではなく、具体的な処理名を記載する
✓ 塗装会社がどの処理に対応しているか、事前に確認する
✓ 使用環境と耐久性を踏まえて処理を選択する
おわりに
「仕様書の表現が正しいか確認したい」「前処理の選び方を相談したい」といったお悩みはありませんか?
また、前処理だけでなく、下塗塗料や上塗塗料まで紹介してほしいといったご相談も承っております。
塗装や塗料に関することは、大野塗装工業にお気軽にお問い合わせください。
「彩りのセカイを、ミライへ。」
──私たちは、塗装の力で製品に命を吹き込んでいます。